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情報過疎防ぐIP電話、停電で使えず…大雪孤立

 積雪のため、孤立状態が続いている徳島県内の集落の多くで、電話連絡がとれない事態となっている。
 背景には、インターネット回線を使うため、停電時には通話できなくなるIP(インターネット・プロトコル)電話が普及している地域だったことがある。
 IP電話は、一般の電話回線を通さず、光ファイバーなどを使って音声を伝えるサービス。基本料金も通話料も割安なことが人気で、光ファイバーを使ったケーブルテレビ(CATV)サービスに加入する際、同時に契約するケースが多い。
 同県は情報過疎を防ぐとして、2002年に「全県CATV網構想」を打ち出し、光ファイバー回線の普及に力を入れ始めた。これまでに、県内のほぼ全域で回線整備を完了。13年度末で県内世帯の88・3%がCATVに加入し、その多くがIP電話に切り替えているとみられる。

 ただ、一般の電話回線は、基地局から電話線を通じて微弱な電流を流しているため、電話機によっては停電しても通話できるのに対し、IP電話は、ネットへの接続機器に電力を必要とし、停電時には使えない。

 14年3月の全国でのIP電話利用数は3378万件と、この5年間で1・7倍に増加。同時期の固定電話の契約者数(3004万件)を上回っている。

http://www.yomiuri.co.jp/it/20141208-OYT1T50101.html?from=ytop_ylist